The Planetary Society of Japan

TPSJ 日本惑星協会

今日までの「はやぶさ後継」ミッション

このトップ最上段でコメントを書かせて頂いている”A. IMOTO”ですが、ギリギリ、許して頂く最上限を超えない「手打ち感」を以って書いています。但し、理事の皆さんによる文章の校閲はとても厳しく、「これこれ、そのような妄想はほどほどにしなさい」と制止をくださいます。ありがたく思っております。

今夏、リュウグウに到達する「はやぶさ2探査機」ですが、昨日、ツイッターでも流した通り、そもそもは、2004年の「小天体探査 WG」の認可に端を発します。
” はやぶさ2:経緯と計画概要 ”
流れは変遷していきますが、MUSES-C(はやぶさ初号機)の地球帰還が危ぶまれたことにより、2006年に急遽、はやぶさ2プリプロジェクトチームが発足します。これは「小天体探査 WG」とは別モードで発展して行きますが、そもそもの議論は MEF で「沸点」に近いくらいの雰囲気のなか、たくさん行われました。「はやぶさ2」で選択されたミッション項目の幾つかは MEF リポートにもあるものです。このウェブのあちこちに「はやぶさの印し」がありますので探検してみてください。

津田さんや、他の MEF に関らない研究者が多数参加するプロジェクトですので、際立って強調するものでもないのですが、何と言っても「限られた(員数的に)研究者」で実施されているプロジェクトです。NASA の十数分の一とも言われている日本の惑星探査プロジェクトであります。月をやりながら「はやぶさ2」に深く関わる研究者、他のプロジェクトと兼任しながら「はやぶさ2」を自身の主業務としている方々。逆に、この人が「はやぶさ2」のコアメンバーでないのは何故?のような場合もあるかもしれません。
また、どのような理由があるかは判りませんが、MEF において議論され提案されたミッション項目の多くは既に NASA が実現してしまっています。もったいない話です。これは日本が打てる惑星探査ミッションの機会が、悲鳴を上げたくなるほどに少ないことから帰結することなのだと感じます。プシケ探査なども、ほとんど相似するミッション案が国内ではるか昔に提案されてきました ... ...

いろいろな想いを廻らせながらも、刻一刻とその時は近づいてきます。あと二か月と幾日かすると、プロジェクトから「リュウグウ到達」の宣言が成されることでしょう。
2009年の年末、経産省の廊下で囁かれたらしい「はやぶさ後継が潰える」という危機的であった状況は、今夏のはやぶさ2探査機の小惑星「162173 1999 JU3 リュウグウ」ランデブー開始によって他の憂慮も併せてプロジェクト前篇のプロセスの一部となるのです。
(04/17, Editor : A. IMOTO)

 

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