ジュノー探査機 : 5回目の木星フライバイを完了

2017年03月24日のニュース掲載後、03月27日午後1時45分(PDT)に加筆したもの。

NASA のジュノ・ミッションは、3月27日月曜日、5回目の木星近接フライバイを遂行し、4回目のサイエンス・オービットを成功させた。
 

神秘的な、木星上暗部を色調強調補正した画像は、まるで「銀河」のような渦を巻いた嵐の木星を表現しているようだ。
Image credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Roman Tkachenko
 

Juno の科学機器と宇宙船のJ unoCam はすべて、フライバイ中に動作し、データは現在地上へ送信されている。Juno の次の木星フライバイは2017年5月19日だ。

NASA のジュノ宇宙船は、3月27日(月曜日)午後1時52分(PDT)に5回めのフライバイを行い、木星の神秘的な雲頂を飛ぶ予定だ。

木星への最接近時(近木点・こぎてん)、ジュノは惑星の雲頂から約 4,400 km 上にあり、ガス巨大惑星に対して毎秒、約 57.8 km の速度で移動する。ジュノの八つの科学機器は飛行中にデータを収集する。

「これは私たちの4回目のサイエンス・パス - ミッションの木星への5回目の近接フライバイであり、何が発見されるかとても興奮している」と、サンノゼの主任研究員である Scott Bolton 氏は語った。「木星の雲頂に近づくたびに、この巨大な惑星の新しい知見を得るのだ」
 

ジュノ科学チームは、以前のフライバイを分析し続けている。科学者たちは、木星の磁場が元々考えられていたものよりも複雑であること、そして惑星の雲が独特な外観を呈するベルトやゾーンがその内部まで深くまで広がっていることを発見した。白熱したオーロラを生成するエネルギー粒子の観測は、木星の月イオの火山から噴出された荷電物質も関連する現在の複雑なシステムを示唆している。

ジュノの最初のフライバイからのより詳細なピアレビュー論文は、今後数ヶ月以内に発表される予定だ。
 

ダークスポットと、銀河状木星表面

画像キャプションのページ:Dark Spot and Jovian 'Galaxy'

Image credit: NASA/JPL-Caltech
 

木星上の神秘的なダークスポットのこの色調を強調したイメージは、渦を巻いた木星の "嵐銀河"を表現しているようです。

Juno 探査機は、巨大な木星の大気雲最上層部より 9,000 マイル(14,500 キロメートル)の高度から、2017年02月02日午後05時13分(EDT 午前8:13)に JunoCam によって画像を取得しました。この公に選択されたスポット(https://www.missionjuno.swri.edu/junocam/voting)は、単純に「ダークスポット」と名づけられました。 地上画像では、「暗い嵐状」であることを伝えることは困難でした。
 

市民科学者、Roman Tkachenko 氏は、嵐と周囲の雲の広範な詳細を引き出すために色を強調しました。暗い嵐の直ぐ南には明るい楕円形の嵐があり、高く明るい白い雲が、まるで渦巻く銀河を連想させます。 最終的な修正として、彼は画像を90度回転させ、それによってこの画像は芸術作品となりました。

JunoCam によるオリジナル画像は、” JUNOCAM Mission Juno ” で入手できます。ご利用ください。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office