The Planetary Society of Japan

Space Topics 2017

カッシーニ探査機「タイタンの分厚い大気に驚愕の分子構造」

Updated : July 27, 2017
July 26, 2017 JPL/NASA 原文 : ” New Insights into Titan's Complex Chemistry ”

関連する日本語ニュース : ” 2005年、再び訪れたタイタンへの歴史的なランディング ”

 

カッシーニ探査機は土星の衛星 Titan 観測で、淀んだ分厚い大気の中に複雑な有機物の構成に関わる分子を発見した。 「The Astrophysical Journal Letters」に掲載された最新の研究から、科学者たちは「炭素鎖陰イオン」として知られているものを特定した。 これらの線状分子は反応性が高く、より複雑な分子の構築ブロックであると理解され、地球上の最も初期の形態の生命体の基礎として作用した可能性も窺われている。

以下の ESA ウェブで、全文が読める。

Has Cassini found a universal driver for prebiotic chemistry at Titan?
 

 

カッシーニ探査機によるこのタイタンの自然色画像は、太陽の紫外線によってメタン分子が分解され、副生成物が結合してエタンやアセチレンのような化合物を形成する活発な上層大気を撮ったものだ。靄のかかったような大気は、青色および紫外光の波長を積極に散乱させるので、この画像からは、短い波長の複雑な層状構造が容易に見られる。

このカラービューと同時期に撮影された連続画像は、数時間をかけた靄状大気層の動きを示している。

Catalog Page for PIA06223

大気中に降下すると、靄状の層は複雑な有機分子のスモッグに包まれる。この厚いオレンジ色の靄状の層は、太陽光を吸収し、光の10%のみ表面に透過させる。厚い靄状の層は、赤外線(熱)エネルギーを保持し、その後表面に再放射するが非効率的である。したがって、タイタンは地球よりも分厚い大気であるという事実にもかかわらず、タイタンにおける温室効果を、地球上よりも幾分弱くなっている。

赤、緑、青のスペクトルフィルタを使用してカッシーニ探査機搭載の広角カメラで撮影した画像を組み合わせ、この自然なカラー画像を作成した。画像は、2005年03月31日にタイタンから約 9,500 キロメートル(5,900 マイル)の距離で取得した。画像のスケールは1ピクセルあたり約400メートルである。

 

July 26, 2017 JPL/NASA 原文 : ” New Insights into Titan's Complex Chemistry ”

By Year : 2017 / 2016 / 2015

 

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