NASA Artemis(アルテミス) I SLS「SLS Artemis(アルテミス)I の打ち上げを09月03日(EDT)に決定」

原文 : August 30, 2022 : NASA Targets Sept. 3 for Next Artemis I Moon Mission Launch Attempt

Rachel Kraft Posted on August 30, 2022 09:03 pm
 

NASA は、フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)で行われる、無人 Orion 宇宙船、スペ0ースローンチシステム(SLS)ロケット、地上管制システムの初めての統合試験である「Artemis(アルテミス)I」の打ち上げを、09月03日の午後02時17分(EDT、東部夏時間)からおよそ二時間を目標に行う予定だ。

ミッション・マネージャは火曜日に会合を開き、これまでに得られたデータについて議論し、08月29日に行われた飛行試験で発生した問題に対処するための今後の計画を策定した。その際、4 基のRS-25エンジンを華氏マイナス420度まで冷やすことができず、特にエンジン 3 が他のエンジンよりも高い温度を示した。また、テールサービスマスト・アンビリカルのクイックディスコネクトの部品から水素漏れが確認され、推進剤の流量を手動で調整することで漏れを制御した。

今後、チームは推進剤の充填手順を、ミシシッピ州の NASA ステニス宇宙センターで行われたグリーンランで成功した手順と同様のものに変更し、テストする予定だ。この新しい手順では、コアステージの液体水素高速充填段階において、カウントダウンの約 30 分から 45 分前に、キックスタート・ブリードテストとも呼ばれるエンジンのチルダウンテストを実施することになる。

また、打ち上げパッド 39B では、テールサービスマストアンビリカルのクイックディスコネクトにエンジニアがアクセスできるよう、プラットフォームの設定も行っている。アクセスが確立されると、技術者は評価を行い、必要に応じて接続ポイントの締め付け作業を行う。

米国宇宙軍スペースローンチ・デルタ 45 の気象学者は、土曜日の天候は良好であると予測している。にわか雨が降るかもしれないが、打ち上げの間は散発的なものになると予想される。

ミッション管理チームは木曜日に再集合し、データと全体的な準備状況を確認する予定だ。
 



Akira IMOTO

Editorial Chief, Executive Director and Board of Director for The Planetary Society of Japan

Japanese Translation : A. IMOTO TPSJ Editorial Office